「アディダス」 × 「エンダースキーマ」新作 バッグやキャップなど初の小物も

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、東京発のフットウエアブランド「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」とコラボレーションしたカプセルコレクションを11月24日に発売する。3度目となる今回のコラボでは、「アディダス」のランニングシューズをベースにデザインしたフットウエア3型(2万8000円、4万円)の他、キャップ(9990円)やシューケース(4990円)、トートバッグ2型(大1万2000円、小7990円)など初の小物類をラインアップする。

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フットウエアは全て「アディダス」が1984年に開発した“ZX 500”をベースに、「エンダースキーマ」の特徴でもあるベジタブルタンニンレザーを採用。フルレザーで再構築したモデルと、2種類のレザーにメッシュアッパーとコード式のシューレースを組み合わせたモデルを用意。小物はメッシュなどの機能素材とレザーを組み合わせたアイテムをそろえる。

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商品は「アディダス オリジナルス」の旗艦店や「エンダースキーマ」の旗艦店スキマ恵比寿、伊勢丹新宿本店、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)、ユナイテッド アローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)で数量限定で取り扱う。スキマ恵比寿では11月6日まで商品を展示する特設ルームを設け、店舗では6日の20時まで、オンラインストアでは11日の20時までフットウエア3型の販売抽選を行う。

2019年「メットガラ」さらに楽しむためのポイントをチェック

ニューヨーク・メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で毎年開催されるファッションの展覧会のオープニングイベント、「メットガラ(MET GALA)」まで約2週間に迫った。展覧会のテーマに沿った衣装をまとった大物セレブが一堂に会する、“ファッション界のアカデミー賞”とも評される一大イベントについて押さえておきたいポイントをおさらいしよう。

5月6日にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催される。チケットは1枚3万5000ドル(約388万円)で、10人用のテーブルチケットは20万~30万ドル(約2220万~3330万円)だが、いずれもすでに完売している。「メットガラ」のチケットがこれほど高額なのは、同美術館のファッション部門の活動資金を集めるためのチャリティーイベントでもあるためだ。

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第71回となる今年のテーマは、「キャンプ:ファッションについてのノート(Camp: Notes on Fashion)」だ。アンドリュー・ボルトン(Andrew Bolton)=メトロポリタン美術館衣装研究所キュレーターは、作家のスーザン・ソンタグ(Susan Sontag)が1964年に発表したエッセイ「キャンプについてのノート(Notes on “Camp”)」を着想源にしたという。主催者のアナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長は、「“キャンプ”を定義するのは難しいが、ソンタグの言葉を借りるなら、過剰性や不自然さを愛すること」だと述べている。

参加者の完全なリストは主催する「ヴォーグ」によって厳重に守られているが、例年通りハリウッドスターや有名アスリート、ファッション業界の大物などが来場すると予想されている。

「メットガラ」の準備委員会には、俳優のブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)、ライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)とブレイク・ライブリー(Blake Lively)夫妻、チャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)、ルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong’o)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)などのほか、ファッション業界からはトム・フォード(Tom Ford)やドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)などの錚々たるメンバーが名前を連ねている。

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また、ホスト役は歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)、テニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ(GUCCI)」クリエイティブ・ディレクターが務めるほか、ゲストとして歌手のケイティ・ペリー(Katy Perry)やジャレッド・レト(Jared Leto)、ニック・ジョナス(Nick Jonas)とプリヤンカ・チョープラー(Priyanka Chopra)夫妻などの参加が確定している。なお、「グッチ」は展覧会とガライベントの協賛についている。

レッドカーペットでセレブが着用する衣装もやはりトップシークレット扱いだが、今年のテーマが「キャンプ」であることを考えると、例年以上に豪華で大がかりなドレスやコスチュームが登場すると思われる。中でも、2015年に中国人クチュールデザイナーのグオ・ペイ(Guo Pei)が手掛けた黄色のドレスでセンセーションを巻き起こし、昨年はローマ教皇にインスパイアされたルックで登場した歌姫のリアーナ(Rihanna)や、やはり昨年に聖母マリアから着想したという豪華なヘッドピースを着けて話題をさらったサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が、今年のテーマをどう解釈するのかに関心が集まっている。

大物デザイナーの場合は、「メットガラ」のテーブルチケットを買い、そこに自社ブランドの衣装を身に着けたスターを招くことが伝統となっている。しかし情報筋によれば、これまで多くのスターをテーブルに招待してきた「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」や「ディオール(DIOR)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」が今年はそれを取りやめたという。

一方、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「バーバリー(BURBERRY)」は今年もテーブルチケットを購入しており、多数の一流セレブに衣装を提供するものと思われる。今年のテーマである「キャンプ」とデザインの傾向が合っている「グッチ」も、多くのセレブに好まれることだろう。

オープニングイベントである「メットガラ」が注目を集めがちだが、5月9日~9月8日に開催される展覧会そのものも注目に値する。ジョン・ガリアーノ(John Galliano)、ジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)、ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)などのデザイナーや、「シャネル(CHANEL)」や「グッチ」といったブランドの作品を200点余り展示し、来場者を“ビクトリア時代のロンドン”や“異性装者が集う1930年代のベルリンのナイトクラブ”などの異なる時代や歴史的なイベントへと誘う仕掛けになっているという。

今年はまだ確定していないが、「ヴォーグ」は毎年、同媒体のSNSなどでレッドカーペットをストリーム配信している。昨年は、米テレビ局NBCのエンターテインメント番組「E!」もレッドカーペットの模様を中継した。